第3話:BPMN練習に適したビジネスプロセスは何か? (1)

3-1登竜門、ドキュメント作成プロセス

BPMNを書けるようになった貴方は、早速活用の場を求めることでしょう。まずは騙されたと思って、BPMNの登竜門「ドキュメント作成プロセス」を描画してみて下さい。日報なり、企画書なり、会議資料なり、何でも構いません。ただ、上司の笑顔を想像しながら、上司に提出するフローを描いて下さい。

色々なパターンが考えられますが、模範解答はコンナ感じです。

ドキュメント作成プロセス

「をぉ!同僚のレビューとな!」
テレビドラマでは、「例の書類、出来ました」のセリフに、上司が「うむ。ところで田中君」などと言ってますが、世の中そんなに甘くないです。
完成原稿を見せたら、「 (聞いていなかった)趣旨の追加説明」を聞き、再提出したら「レイアウト修正要望」を聞き、さらには「誤植指摘」を受け・・・。
そんな“3往復が基本”の組織は多く実在します。
そこで、自信が無いときには同僚レビューを得て、過去の知見を活かしたい所です。
少なくとも上司笑顔の可能性は増すでしょう。
ちなみに、レビュー募集に誰も反応しないケースは想定していません。
そんな人徳が無さ過ぎる人を想定すると、一気に複雑なBPMN図になります。
そんな図を描くくらいなら、レビューしないプロセス図の方が良いです。

「ぬぬ!、見た事ないアイコンがある!」
そうです新キャラです。
でも何となくわかります。
要するにメールが送信されるのです。
コレ、結構使えマス。
ここでは「レビュー絶賛募集中」のメールを同僚に送る事を意図していますが、アイコンだけでは「誰が誰に送信するのか」は明確ではありません。
でもモデリングなんてそんなもんです。
ちなみに「メッセージ送信中間イベント」と呼ばれますが、正式名称も覚える必要はないです。

自然言語やプログラミング言語でも同じですが、BPMNでもまずは色々と挑戦してみる事が大切です。細かい文法や名称は無視して下さい。
お暇な方は、開始イベントは円、終了イベントが太円だったのに対し、中間イベントは二重円で書かれる事だけ確認しておいて下さい。
BPMNな人は、アイコン(イベントやタスク)の総称をフローオブジェクト(Flow Objects)と呼びます。

要警戒です。 

3-2まずは、テレワーカやアルバイトさんの業務で活用すべし

一般的なルールやマニュアルでも言えることですが、BPMNで書かれたビジネスプロセス図もベテラン社員さんはあまり見たがりません。
と言うより従いません。所詮、モデル図と呼ばれるものは全て、現実世界を簡易模式化しただけなので、知っている人にとって興味がわかないのも当然です。
また、自分独自のやり方を持っている(従いたくない)場合もあるでしょう。

しかしBPMN図にしても、日の目を見ることなくただファイリングされるだけでは浮かばれません。

一生懸命描いたものなら尚更です。
BPMN図が活躍するのは、「多くの人が同じやり方で取り組む業務」で、かつ「役割分担が明確な業務」です。
具体的には、翻訳プロセス、品質チェックプロセス、テクニカルサポートプロセスなどがおススメです。