第1話:ビジネスプロセスの成果物を決める
1-1. まずは出力をイメージすべし!
例えば・・・、
プリンタに「印刷データ」を送ると、「印刷物」が出てきます。
自動販売機に「希望とお金」を渡すと、「商品」が出てきます。
貴方の担当するビジネスプロセス(ワークフロー)は、そもそも何を「出力」するのでしょうか? 毎日こなしている業務であっても、明確に表現する事は意外と難しいものです。
例えば・・・、
問合窓口に「問い合わせ」をすると、「回答」が返ってきます。
セールスに「希望する事」を伝えると、「見積書」が返ってきます。
人事部に「採用応募」を申し込むと、途中のやり取りがあるかも知れませんが、最終的に「採用合否通知」が返ってくるでしょう。
組織内部では複雑な処理をしているかも知れません。
誰かの独断で済ませているのかも知れません。
ただ、何らかの処理を経て出力があります。ビジネスプロセスを議論する時には、まずは「どの様な出力がなされるべきか」、ビジネスプロセスを極力客観的にとらえる事が大切です。
1-2. 最終出力を定義すべし!
「材料(material)が入力で、B/SとP/Lが出力だ」
やや極端な意見ですが、確かに間違った意見ではありません。しかし、物事を巨視的に捕えすぎると議論効率は下がります。BPM活動の最大の狙いは定常的な改善であり、会社全体を適切に分割したビジネスプロセス単位で、改善を検討したいところです。。
では「最適な分割」は、どの様に考えればよいのでしょうか。ホームページ制作会社を例に考えてみます。
ホームページ制作会社が出力するものに、「見積書」、「作品」、「設定マニュアル」など、様々なものが思い浮かびます。しかし当然ながら、思い浮かんだすべての出力単位でビジネスプロセスを定義する事は非効率です。
例えば、「作品」と「設定マニュアル」は、共に制作チームが主管し、同じタイミングで、しかも1対1の関係で制作されるものです。この様な出力は、「Web制作ビジネスプロセスから生み出される出力」として一つのビジネスプロセスから生み出されるものと考えるべきです。この場合、「納品CD」と言う出力を「Web制作プロセス」の最終出力として想定し、「作品」や「設定マニュアル」は途中タスクで制作されるものとしてとらえるべきです。
ビジネスプロセスを設計する時には、まずはその最終成果物としての「成果物」を定義することが重要です






